彼は真面目な優等生



「いいよ、その勝負!!」

「じゃあ決まりね」


よしっ!!今日から蒼君に勉強教えてもらう!!


「そうそう、木村君から教わるのはなしね?」

「はぁ??なんでよ??」

「駄目駄目、勝負が決まるまで一切関わらないでっ!!」


なんでよ??
なんでなの???



「意味がわからない。

………―ブスが」


「はぁ!!??誰がブスだって!?」

「あんたよ!!このドブス!!!!」

「ふざけんなっ!!」

「口が悪いですねぇ?」

「…チッ!!私はもう教室に入るから…勝手に怒ってれば…フンッ!!」



あのドブスゥゥ!!!!!
あいつこそ存在が邪魔だし!!


「…ってか…―勝負大丈夫かなぁ〜…」

「俺が勉強見てやるよ!」

「えっ!!!???」



横を見ると狩野が笑っていた。


「大好きな子の為なら、なんでもしますから!」

「…ぷっ、ありがと!」

「じゃあ、放課後な♪」


ニッコニコしながら隣のクラスに入って行った。


そんなに嬉しいわけ…?



ってか…結構、



「…―可愛い人だなぁ…

一緒に頑張ろっと♪」





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