彼は真面目な優等生
10.テスト
―放課後…
「亜華里〜帰ろう??」
「ごめん!!
今日、先生に勉強教えてもらってくるから!!」
「えぇぇぇ!!??
あの亜華里が真面目ちゃんに!?
熱でもあるの??」
何それ!失礼じゃない!?
「今回のテストは負けられないの!!」
「なんかあったの??」
「テストが終わったら話すね!!
じゃあ、また明日♪」
「あっ、うん……蒼君絡みかな??
でも…まぁ、愛の力はすごいから亜華里なら出来るよ!」
そんな麻美の言葉は、私の耳には届かず私は一生懸命、狩野の居る教室に走った。
「来たか!じゃあやるか!!」
「うん!ってかなんか1対1って…」
「大丈夫だって、襲ったりはしねぇーから♪」
「襲ったら教師失格でしょ」
「そうだな?じゃ勉強するぞ!!」
「はぁ〜い」
――――…ちょっと緊張
「わかんねぇーところあったら言えよ??」
「うん」
数学の先生なのに他のも出来るんだ…。
あっ…ここわかんない…
「ねぇ、ここどうやんの??」
「ん〜??どこだ??」
えっ…えっ…えっ!!??
ちっちっ近いっ!!!!!