彼は真面目な優等生


「ここはなぁ〜…って!!ノートを見ろっ!!」

「あっ!!うん」

「たくっ、俺がそんなにかっこ良かったか??」

「そのニヤニヤ顔やめて」

「嬉しくて顔が緩むんだよ」



ふぅ〜ん…意外と純粋??



「てことだ!!わかったか??」

「えっ!!??」

「お前っ!!
俺が説明してたのに聞いてなかったのか!?」

「ゔ…はい」

「お前なぁ……負けたくないなら頑張れよ」


負けたくないか…
確かに負けたくないけど。

どうせ負けるし。



「やれば出来る子だからな!!」



子供を慰めるように、私の頭を撫でてきた。


大きくて…温かい手が私の頭にのったと思うと、なんだか幸せを感じた。



「俺の手、気に入った??」

「えっ!!??」

「顔が幸せそー!」


……////

って!!何赤くなってんの!?



「そんな顔してません!!
てか、もう1回教えて!!」

「わがままだな…」

「どーせ、わがままですよぉ〜だっ!!」

「でも、可愛いけど!」

「こら、遊ぶな!!」



たくっ
顔はかっこ良いのに顔が緩みすぎだし…。


てか、こんな会話してる暇なんてないし!!!!
勉強しなきゃ蒼君がぁぁぁ〜!!





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