彼は真面目な優等生
11.別れ
「ま、わかっていましたけどね」
……―っ!!??
「これで終わりですよ??
ちゃんと今日中に別れてよね」
ボソッと最後に呟かれた言葉が、頭に残った―…
頭の中を回ってくる…。
気持ち悪いよぉ…
「……はぁー」
「亜華里??
なに??35位でも文句あんの!?」
うるさいなっ!!
「…あるよ…」
「はぁ!!??あんた頭大丈夫!!??」
大丈夫って…
ダメに決まってんじゃん!!!!
蒼君と別れなきゃなんだよ??
「ちょっと、亜華里!!」
「うっさいっ!!!」
「…えっ??」
あっ…やばっ…
「ごめん、なんでもないから…」
「亜華里、あんた変だよ??」
「ごめん。
ちょっとあっち行ってくる」
ダメだ…。
今、人と居ると八つ当たりしちゃう。
自分の頑張りが足りなかっただけなのに…