彼は真面目な優等生
13.お礼
「本音…だよね??」
「うん」
「そっか…そうなんだ…グスッ」
「亜華里っ!!??
俺、なんか悪い事言ったか!?」
「違うの、安心したら…涙が出てきたぁぁ〜」
「そっか、不安にさせてごめん」
うぅぅ〜嬉しくて…
嬉しすぎて…
涙が止まんないぃ〜!!!
「結局…そうなるんですね」
「「えっ??」」
今の声って…。
2人して振り向くと、そこには不愉快そうな目をした、三島さんが立っていた。
「もう終わりにします」
「裏で絡んでた奴って…」
「私ですよ…どうしても別れてほしくて…加地さんに酷い事を言いました」
あっ
蒼君の前だと、優等生のままなんだ。
「…すみませんでした」
謝ってくれた…。
よかったぁ。
「亜華里…」
「いいよ!!
私もいろいろ言っちゃったし、なにげに楽しかったし!」
「ありがとうございます」
「うん!!」
もういいや。
あっっ!!!!!
「蒼君とは別れなくてもいいんだよね??」
「……はい。
もう木村君の事は諦めます」
そっか、ちょっと安心。