俺から逃げられると思うなよ



「これでいい?」


「はい!ありがとうございます」


和香は風呂場へ向かった。


それからしばらくして食器を洗い終え、ベッドで横になってスマホをいじっていた。


「ゆ、柚くん…」

「んー」

「あのズボンがブカブカで…」

「あー、ごめん。それしか着れそうな…」


なんだこれ。

心臓が急にうるさくなった。

俺の服着てるだけなのになんか、和香が自分のモノになったみたいですごく満たされる。


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