The previous night of the world revolution~T.D.~
丁度良い。ルーチェス嫁の護衛の件、ルヴィアに頼んで帰ろう。
折角、家隣なんだし。
ルーチェス宅を出て、すぐ隣の、ルヴィアの家のインターホンを押す。
「…」
…誰も出てこない。
…いないのかな?
何処か、外食しに行ってるとか…。
仕方ない。それなら明日改めて…と思っていると。
ふと、ルヴィア宅の玄関の扉が、僅かに開いてることに気づいた。
おいおい。鍵開けっ放しかよ。
不用心だな。
ってか、中…人、いるのか?
「…」
俺は少し迷って、それからそっと玄関の扉に手を掛けた。
ルーチェス嫁のことを頼むなら、出来るだけ早い方が良い。
折角ここまで足を運んだのだから、出来れば直接会って話したい。
「…ルヴィア?いるのか?」
そっと扉を開けて、部屋の廊下に声をかけると。
リビングの方から、声が聞こえてきた。
「はい、フューニャ。これ、この間言ってたケーキ屋の、プリンタルト」
「本当に買ってきたんですね。遠いのに…」
「あのくらい何でもないよ。フューニャの為なら」
…。
…そういや今日ルヴィア、昼過ぎに。
「今日用事があるんで、早めに帰って良いですか?」とか言ってきたな。
特に考えず、「別に良いよ」と答えたが。
まさか、用事ってそれ?
その、遠くに売ってるケーキ屋に行く為だったのか?
…早退、許可しなきゃ良かったかな。
「美味しい?」
「むぐむぐ…。はい、美味しいです」
「そうか!良かった」
…。
「ルヴィアさんもどうぞ」
「え?俺は良いよ。それはフューニャにと思って買ってきたんだから、フューニャが全部食べれば…」
「私にだけ食べさせて、私だけ肥え太らせようだなんて、そうは行きませんよ。あなたも食べて、そして一緒に肥え太るんです」
「え、あ、むぐ」
「…美味しいでしょう?」
「…うん、凄い美味しいよ。ありがとうフューニャ」
「…別に私は、ルヴィアさんがタルトを買ってきてくれたからって、嬉しくなんかないんですから」
「…」
「…嬉しくなんかないんですからね」
「ふっ…ふ、フューニャぁぁぁ…!」
…。
俺は、そっと玄関の扉を閉め。
何も聞かなかったことにして、帰宅することにした。
…。
…。
…爆発してしまえ。
折角、家隣なんだし。
ルーチェス宅を出て、すぐ隣の、ルヴィアの家のインターホンを押す。
「…」
…誰も出てこない。
…いないのかな?
何処か、外食しに行ってるとか…。
仕方ない。それなら明日改めて…と思っていると。
ふと、ルヴィア宅の玄関の扉が、僅かに開いてることに気づいた。
おいおい。鍵開けっ放しかよ。
不用心だな。
ってか、中…人、いるのか?
「…」
俺は少し迷って、それからそっと玄関の扉に手を掛けた。
ルーチェス嫁のことを頼むなら、出来るだけ早い方が良い。
折角ここまで足を運んだのだから、出来れば直接会って話したい。
「…ルヴィア?いるのか?」
そっと扉を開けて、部屋の廊下に声をかけると。
リビングの方から、声が聞こえてきた。
「はい、フューニャ。これ、この間言ってたケーキ屋の、プリンタルト」
「本当に買ってきたんですね。遠いのに…」
「あのくらい何でもないよ。フューニャの為なら」
…。
…そういや今日ルヴィア、昼過ぎに。
「今日用事があるんで、早めに帰って良いですか?」とか言ってきたな。
特に考えず、「別に良いよ」と答えたが。
まさか、用事ってそれ?
その、遠くに売ってるケーキ屋に行く為だったのか?
…早退、許可しなきゃ良かったかな。
「美味しい?」
「むぐむぐ…。はい、美味しいです」
「そうか!良かった」
…。
「ルヴィアさんもどうぞ」
「え?俺は良いよ。それはフューニャにと思って買ってきたんだから、フューニャが全部食べれば…」
「私にだけ食べさせて、私だけ肥え太らせようだなんて、そうは行きませんよ。あなたも食べて、そして一緒に肥え太るんです」
「え、あ、むぐ」
「…美味しいでしょう?」
「…うん、凄い美味しいよ。ありがとうフューニャ」
「…別に私は、ルヴィアさんがタルトを買ってきてくれたからって、嬉しくなんかないんですから」
「…」
「…嬉しくなんかないんですからね」
「ふっ…ふ、フューニャぁぁぁ…!」
…。
俺は、そっと玄関の扉を閉め。
何も聞かなかったことにして、帰宅することにした。
…。
…。
…爆発してしまえ。