The previous night of the world revolution~T.D.~
「…俺に出来ることがあれば、何でも言ってください」
もう何度も、飽きるほど繰り返してきたが。
今の箱庭帝国の繁栄は、ルティス帝国と、そしてルレイア殿達、『青薔薇連合会』のお陰だ。
俺個人の恩人でもあり、祖国の恩人でもある。
だから、ルティス帝国と『青薔薇連合会』の為に、俺に出来ることがあるなら。
俺は、どんなことでもする。
ルレイア殿が、命を懸けて箱庭帝国の革命に協力してくれたように。
しかし。
「ほう?あなたに何が出来るんですか?童貞だった癖に、一国の代表と一児のパパになったことで、ちょっと調子に乗ってる元童貞のあなたが、俺の為に何が出来ると?」
童貞だけ二回言われたのが、地味に傷ついたが。
「…確かに、俺はルレイア殿に比べたら、非常に頼りない元童貞ですが」
「はい」
はいって言われた。
容赦のなさが相変わらずで、むしろ安心する。
「それでも…あなたから受けた恩を、少しでも返せるのなら…どんなことでもします。例え腹を切れと言われても」
「…!ルアリス坊っちゃん…」
俺の覚悟に、ユーレイリーは驚いていたが。
ルレイア殿は、眉一つ動かさなかった。
さすがの貫禄。おみそれしました。
「良い覚悟ですね」
「…何があったのか、話してもらうことは出来ますか」
『青薔薇連合会』が…それも、幹部であるルレイア殿が、直々に動いているということは。
それなりのことがあったのだ。このルティス帝国で。
いくら旧知の仲と言えど、他国の人間に、教えてくれるだろうか?
もし話してくれたとしても、ルティス帝国のような大国と。
発展してきたとはいえ、まだまだ小国である箱庭帝国では、持っている国力が違う。
彼らの為に、出来ることは少ないかもしれない。
けれど…。
「ルレイア殿…」
「…うーん…。どうしたもんですかね」
…。
「教える訳ないでしょ馬鹿ですか」と、一刀両断されなかったということは。
俺に話しても良い内容…だと判断して良いのだろうか。
でも、何だか渋っている様子。
「安心してください。秘密は決して漏らしません。箱庭帝国の代表として…」
「あぁ、それは別に心配してませんよ。他言するななんて言わなくても、あなたに他言する度胸があるとは、これっぽっちも思っちゃいませんから」
「…」
信頼されてる、と喜んで良いのか。
小心者だと蔑まれている、と落ち込めば良いのか。
…まぁ、あれだ。
ルレイア殿の口が…その…あまり宜しくないということは、ハナから分かってるから。大丈夫。
もう何度も、飽きるほど繰り返してきたが。
今の箱庭帝国の繁栄は、ルティス帝国と、そしてルレイア殿達、『青薔薇連合会』のお陰だ。
俺個人の恩人でもあり、祖国の恩人でもある。
だから、ルティス帝国と『青薔薇連合会』の為に、俺に出来ることがあるなら。
俺は、どんなことでもする。
ルレイア殿が、命を懸けて箱庭帝国の革命に協力してくれたように。
しかし。
「ほう?あなたに何が出来るんですか?童貞だった癖に、一国の代表と一児のパパになったことで、ちょっと調子に乗ってる元童貞のあなたが、俺の為に何が出来ると?」
童貞だけ二回言われたのが、地味に傷ついたが。
「…確かに、俺はルレイア殿に比べたら、非常に頼りない元童貞ですが」
「はい」
はいって言われた。
容赦のなさが相変わらずで、むしろ安心する。
「それでも…あなたから受けた恩を、少しでも返せるのなら…どんなことでもします。例え腹を切れと言われても」
「…!ルアリス坊っちゃん…」
俺の覚悟に、ユーレイリーは驚いていたが。
ルレイア殿は、眉一つ動かさなかった。
さすがの貫禄。おみそれしました。
「良い覚悟ですね」
「…何があったのか、話してもらうことは出来ますか」
『青薔薇連合会』が…それも、幹部であるルレイア殿が、直々に動いているということは。
それなりのことがあったのだ。このルティス帝国で。
いくら旧知の仲と言えど、他国の人間に、教えてくれるだろうか?
もし話してくれたとしても、ルティス帝国のような大国と。
発展してきたとはいえ、まだまだ小国である箱庭帝国では、持っている国力が違う。
彼らの為に、出来ることは少ないかもしれない。
けれど…。
「ルレイア殿…」
「…うーん…。どうしたもんですかね」
…。
「教える訳ないでしょ馬鹿ですか」と、一刀両断されなかったということは。
俺に話しても良い内容…だと判断して良いのだろうか。
でも、何だか渋っている様子。
「安心してください。秘密は決して漏らしません。箱庭帝国の代表として…」
「あぁ、それは別に心配してませんよ。他言するななんて言わなくても、あなたに他言する度胸があるとは、これっぽっちも思っちゃいませんから」
「…」
信頼されてる、と喜んで良いのか。
小心者だと蔑まれている、と落ち込めば良いのか。
…まぁ、あれだ。
ルレイア殿の口が…その…あまり宜しくないということは、ハナから分かってるから。大丈夫。