The previous night of the world revolution~T.D.~
『ルティス帝国を考える会』に入会して、およそ2ヶ月がたった。

そしてこの2ヶ月で変わったことは、大きく分けて二つある。

まず、一つ目。






「あ、君達。悪いんだけど」

今日の講義を終え、部室である講義室に向かうと。

室内のテーブルを動かしていた上級生が、俺達に呼びかけた。

「何ですか?」

「ちょっと備品管理室から、パイプ椅子追加でもらってきてくれないかな」

…またか。

俺はその言葉で、彼の言わんとすることを理解した。

しかし、アホなエリアスは。

「椅子…ですか?」

「あぁ、三脚で良いんだけど…予備に、一応五脚くらいもらってきてくれないか」

「あ、またメンバー増えるんですね?」

ようやく、エリアスも理解したらしい。

新たに椅子を必要とするということは、つまり。

座る人間が増えるってことだ。

上級生達が、わざわざテーブルを動かしている理由もそれだ。

新たに、テーブルを追加するつもりなのだ。

新しく増えたメンバーの為に。

「分かりました。持ってきます」

「悪いな。宜しく」

「行こうぜ、ルナニア」

「はい」

俺はエリアスと。

そして、俺が勝手に心の中で、BCと呼んでいた二人も一緒に、備品管理室に向かった。

そう。

この2ヶ月の間に、このBとCの二人も、『ルティス帝国を考える会』に入会したのである。

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