The previous night of the world revolution~T.D.~
…それはともかく。

フューニャが、お隣の奥さんと親しいことは、これではっきりした。

ならば。

「…フューニャがそんなに仲良くしているなら、是非、会ってみたいですね」

「え?」

「お隣の奥さんですよ。よく一緒にお茶してるんでしょう?」

「えぇ、そうですが…」

ならば、その機会を利用するとしましょう。

「なら、そのお茶会に私も混ぜてもらえませんか」

「?良いですけど…」

「実は、先日シェルドニアから、シェルドニア名物のスイーツを取り寄せたんです。フューニャと食べようと思ったんですが、お隣の奥さんも呼んでみましょう。来てくれるでしょうか」

お隣の奥さんに会う為に、わざわざシェルドニアからお菓子を取り寄せたのか、と思われたかもしれないが。

それは偶然である。

単に私は、可愛いフューニャとスイーツを楽しもうと思って、お取り寄せしたに過ぎない。

丁度良い口実になるから、そこにフューニャのお隣の奥さんを招こうという、そういう作戦である。

だから本当は、フューニャと二人で食べたかった。

しかし、任務だから仕方ないですね。

それに。

「来てくれると思いますよ。明日にでも、誘ってみます」

「お願いしますね」

可愛いフューニャの友達として相応しいかどうか、私の目で確かめさせてもらう、良い機会です。
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