The previous night of the world revolution~T.D.~
第一部2章
――――――…さて。
今日も今日とて、帝国騎士団の皆さんは、眉間に皺を寄せ。
険しい顔をしていらっしゃるようで、俺は思わず笑ってしまいそうだが。
若干一名は、違っていた。
「ルレイア。これを見てくれ、爪。今流行りのジェルネイルというものを試してみ、」
「ぷっ、男がネイルとかキモッ。恥ずかしくないんですかねぇ、ルルシー?」
「…お前、自分の爪に同じこと言えるのか?」
いやんルルシー。
俺のはジェルじゃないもん。セーフだもん。
そんなことより。
俺は、『青薔薇連合会』が経営するホテルの会議室の椅子に、どかっと腰を下ろした。
「さっさと本題に入ってもらえませんかね。お宅らのシケた顔見てると、こっちまで気分悪くなるんで」
「…その前に、一つ良いか?」
は?
「ルーチェス殿下はどうしている?『青薔薇連合会』にいるんだろう」
…へぇ。
一応、気にはしていたのか?
だが。
「教える義理はありませんね」
「…」
彼はもう、あんたらの側の人間ではない。
ルーチェスが何処でどうしていようと、それはルーチェスの勝手だ。
わざわざ教えてやる義理はない。
大体、今日はそんな話をしに来たんじゃないだろう。
「…分かった。じゃあ、本題に入るが」
…。
「お前達、『帝国の光』を知ってるか?」
「…あん?」
何だ、その中二病感と愛国心溢れる、気持ち悪い名前は。
聞いただけで、吐き気を催すのだが?
「あんたら、『天の光教』の残党の話をするんじゃなかったんですか?」
もしかして、その、さっき言った中二病ワードが…。
「『帝国の光』というのが、『天の光教』の教義を受け継いだ組織の名前だ」
やはり、そうか。
いかにもって感じの名前で、やっぱり吐き気がする。
「ルチカの側近の誰かが、新たな預言者にでもなりましたか」
「いや、『帝国の光』は、宗教団体ではない。非公認の政府組織だ」
ほう。
そう来たか。
今日も今日とて、帝国騎士団の皆さんは、眉間に皺を寄せ。
険しい顔をしていらっしゃるようで、俺は思わず笑ってしまいそうだが。
若干一名は、違っていた。
「ルレイア。これを見てくれ、爪。今流行りのジェルネイルというものを試してみ、」
「ぷっ、男がネイルとかキモッ。恥ずかしくないんですかねぇ、ルルシー?」
「…お前、自分の爪に同じこと言えるのか?」
いやんルルシー。
俺のはジェルじゃないもん。セーフだもん。
そんなことより。
俺は、『青薔薇連合会』が経営するホテルの会議室の椅子に、どかっと腰を下ろした。
「さっさと本題に入ってもらえませんかね。お宅らのシケた顔見てると、こっちまで気分悪くなるんで」
「…その前に、一つ良いか?」
は?
「ルーチェス殿下はどうしている?『青薔薇連合会』にいるんだろう」
…へぇ。
一応、気にはしていたのか?
だが。
「教える義理はありませんね」
「…」
彼はもう、あんたらの側の人間ではない。
ルーチェスが何処でどうしていようと、それはルーチェスの勝手だ。
わざわざ教えてやる義理はない。
大体、今日はそんな話をしに来たんじゃないだろう。
「…分かった。じゃあ、本題に入るが」
…。
「お前達、『帝国の光』を知ってるか?」
「…あん?」
何だ、その中二病感と愛国心溢れる、気持ち悪い名前は。
聞いただけで、吐き気を催すのだが?
「あんたら、『天の光教』の残党の話をするんじゃなかったんですか?」
もしかして、その、さっき言った中二病ワードが…。
「『帝国の光』というのが、『天の光教』の教義を受け継いだ組織の名前だ」
やはり、そうか。
いかにもって感じの名前で、やっぱり吐き気がする。
「ルチカの側近の誰かが、新たな預言者にでもなりましたか」
「いや、『帝国の光』は、宗教団体ではない。非公認の政府組織だ」
ほう。
そう来たか。