The previous night of the world revolution~T.D.~
…見慣れないぬいぐるみだ。
昨日まであったっけ?あれ…。なかったよな?
「セカイお姉ちゃん」
「何だい弟君よ」
「あれ何ですか?あのぬいぐるみ…」
「ん?あぁ…そうだそうだ。昨日、言うの忘れてた」
セカイお姉ちゃんは、そのぬいぐるみを手に取った。
「昨日いきなり宅配のお兄さんが来てね、何かな〜と思ったら、これだった」
「…ぬいぐるみ注文したんですか?」
いや、まぁセカイさんが何を注文しても構わないけども。
あんまり、可愛いとは言えないぬいぐるみだな?
「ううん、ほら、お菓子の懸賞だよ。『タヌキのマーチ』ってお菓子あるでしょ?」
「そうなんですか?」
「…そうか。ルーチェス君、王子様育ちだから、大衆のお菓子とか知らないんだ…」
済みません僕。世間知らずで。
「ほらほら、私、前にルーチェス君にもあげたじゃない。タヌキの形してて、中にチョコが入ってて」
「あぁ、一個ずつ違うタヌキのコスチュームがプリントされてるっていう、あの無駄にコストかかってそうなお菓子ですね?」
「…言い方…」
あれは画期的だなぁと思ったよ。
中には、稀に見るレアなコスチュームのタヌキもいるんだって?
あれを探す為に、コンプ勢共がレアタヌキを求めて箱買いしたりして、購買意欲を掻き立てる。
ビジネスとしては戦略的だとは思うが、小汚い商売してるなぁと思いました。
「で、あれキャンペーンしてたんだよ。お菓子についてるシールを、何枚か集めて…20枚くらいだったかな?はがきに貼って送ると、抽選でこのぬいぐるみが当たるの」
「へぇ…。それで一時、狂ったようにタヌキ食ってたんですね」
「…言い方…」
で、それが見事に当たったと。
「あれって、本当に当たる人いるんですね。そういうキャンペーンを開催していると偽って、本当は当選者なんて一人もいないんだとばかり思ってました」
「私も半信半疑だったけど、でもこうしてぬいぐるみが届いたんだから、やっぱりキャンペーンは本物だったんだよ」
済みません、疑って。
本当に当選する人、いたんですね。
「それに当たるなんて、凄いじゃないですか。狂ったようにタヌキ食った甲斐がありますね」
「だから言い方ぁ!私がタヌキばっかり食べてたみたいじゃない!」
違うんですか?
昨日まであったっけ?あれ…。なかったよな?
「セカイお姉ちゃん」
「何だい弟君よ」
「あれ何ですか?あのぬいぐるみ…」
「ん?あぁ…そうだそうだ。昨日、言うの忘れてた」
セカイお姉ちゃんは、そのぬいぐるみを手に取った。
「昨日いきなり宅配のお兄さんが来てね、何かな〜と思ったら、これだった」
「…ぬいぐるみ注文したんですか?」
いや、まぁセカイさんが何を注文しても構わないけども。
あんまり、可愛いとは言えないぬいぐるみだな?
「ううん、ほら、お菓子の懸賞だよ。『タヌキのマーチ』ってお菓子あるでしょ?」
「そうなんですか?」
「…そうか。ルーチェス君、王子様育ちだから、大衆のお菓子とか知らないんだ…」
済みません僕。世間知らずで。
「ほらほら、私、前にルーチェス君にもあげたじゃない。タヌキの形してて、中にチョコが入ってて」
「あぁ、一個ずつ違うタヌキのコスチュームがプリントされてるっていう、あの無駄にコストかかってそうなお菓子ですね?」
「…言い方…」
あれは画期的だなぁと思ったよ。
中には、稀に見るレアなコスチュームのタヌキもいるんだって?
あれを探す為に、コンプ勢共がレアタヌキを求めて箱買いしたりして、購買意欲を掻き立てる。
ビジネスとしては戦略的だとは思うが、小汚い商売してるなぁと思いました。
「で、あれキャンペーンしてたんだよ。お菓子についてるシールを、何枚か集めて…20枚くらいだったかな?はがきに貼って送ると、抽選でこのぬいぐるみが当たるの」
「へぇ…。それで一時、狂ったようにタヌキ食ってたんですね」
「…言い方…」
で、それが見事に当たったと。
「あれって、本当に当たる人いるんですね。そういうキャンペーンを開催していると偽って、本当は当選者なんて一人もいないんだとばかり思ってました」
「私も半信半疑だったけど、でもこうしてぬいぐるみが届いたんだから、やっぱりキャンペーンは本物だったんだよ」
済みません、疑って。
本当に当選する人、いたんですね。
「それに当たるなんて、凄いじゃないですか。狂ったようにタヌキ食った甲斐がありますね」
「だから言い方ぁ!私がタヌキばっかり食べてたみたいじゃない!」
違うんですか?