The previous night of the world revolution~T.D.~
危険は承知の上だ。
私も、シュノも。
厳しい判断をするが、私自身、ルーチェスでさえ入り込めなかった場所に、シュノが近づけるとは思えない。
シュノの実力不足ではない。適材適所というものがあるのだ。
それでも。
彼女に、それだけの覚悟があるなら。
「…分かりました。済みません、シュノさん…後のこと、宜しくお願いします」
ルーチェスも、観念したようにそう言った。
「うん、任せて」
「くれぐれも気をつけろよ。ルレイアじゃないんだから…突っ走って暴走するな。慎重にな」
「うん」
この場にルレイアがいたら、猛反発不可避。
「シュー公…。アリューシャ、なんも出来ねぇけど…。でもあの、ほら、狙撃して欲しい奴がいたら言ってくれ!地平線の彼方からでも撃ち抜いてやるから!」
「うん、ありがとう」
多分、狙撃の必要はないと思うけど。その心意気は買う。
「じゃあ、シュノさん。僕が今把握してることは、全部シュノさんに引き継ぎさせてください。とは言っても…女子大の方とは、事情が違うかもしれませんが」
「大丈夫、分かることは全部教えて」
「はい」
…。
…トントン拍子に、話が進んでるようだけど。
「…それにしても、シュノ」
「なぁに?」
「アシュトーリアさんは、どう説得するつもり?」
「うっ…」
あぁ、そこは考えてなかったんだ。
シュノを、実の娘のように可愛がっているアシュトーリアさんのこと。
シュノがスパイとして潜入しますなんて聞いたら、きっと止めるだろう。
「そ、それは…何とか頑張って…納得してもらえるように…」
「冗談だよ。アシュトーリアさんには、私から頼んでおく」
私は、苦笑いしながらそう言った。
交渉相手としては、非常に難しい相手だが。
最後には、きっと納得させてみせるよ。
「ありがとう…アイズ」
「良いんだよ。頑張って、シュノ。無理しないようにね」
「うん」
引くことを決意したルーチェスの覚悟も。
このときの為にと、ずっと努力し続けたシュノの覚悟も。
全部背負って、私達は前に進むのだ。
私も、シュノも。
厳しい判断をするが、私自身、ルーチェスでさえ入り込めなかった場所に、シュノが近づけるとは思えない。
シュノの実力不足ではない。適材適所というものがあるのだ。
それでも。
彼女に、それだけの覚悟があるなら。
「…分かりました。済みません、シュノさん…後のこと、宜しくお願いします」
ルーチェスも、観念したようにそう言った。
「うん、任せて」
「くれぐれも気をつけろよ。ルレイアじゃないんだから…突っ走って暴走するな。慎重にな」
「うん」
この場にルレイアがいたら、猛反発不可避。
「シュー公…。アリューシャ、なんも出来ねぇけど…。でもあの、ほら、狙撃して欲しい奴がいたら言ってくれ!地平線の彼方からでも撃ち抜いてやるから!」
「うん、ありがとう」
多分、狙撃の必要はないと思うけど。その心意気は買う。
「じゃあ、シュノさん。僕が今把握してることは、全部シュノさんに引き継ぎさせてください。とは言っても…女子大の方とは、事情が違うかもしれませんが」
「大丈夫、分かることは全部教えて」
「はい」
…。
…トントン拍子に、話が進んでるようだけど。
「…それにしても、シュノ」
「なぁに?」
「アシュトーリアさんは、どう説得するつもり?」
「うっ…」
あぁ、そこは考えてなかったんだ。
シュノを、実の娘のように可愛がっているアシュトーリアさんのこと。
シュノがスパイとして潜入しますなんて聞いたら、きっと止めるだろう。
「そ、それは…何とか頑張って…納得してもらえるように…」
「冗談だよ。アシュトーリアさんには、私から頼んでおく」
私は、苦笑いしながらそう言った。
交渉相手としては、非常に難しい相手だが。
最後には、きっと納得させてみせるよ。
「ありがとう…アイズ」
「良いんだよ。頑張って、シュノ。無理しないようにね」
「うん」
引くことを決意したルーチェスの覚悟も。
このときの為にと、ずっと努力し続けたシュノの覚悟も。
全部背負って、私達は前に進むのだ。