The previous night of the world revolution~T.D.~
ルルシーは、事の次第をルレイア達に連絡する為に、すぐ退室し。

シュノは、早速編入学の為の準備に取り掛かり。

アリューシャは…そんなシュノの応援しに行き(多分エールを送るだけ)。

ルーチェスも出ていこうとしたが、彼にはまだ話がある。

「ルーチェス、ちょっと良い?」

「何でしょう?」

「君、奥さんを避難させるって言ってたけど」

「はい、そのつもりですが」

「君は、その隣にいなくて良いの?」

「…」

…我ながら、大人気ない質問だったかな。

「…先輩からのいじめですか?」

「ごめん、そんなつもりはなかったんだけど」

「そうとしか聞こえない一撃でしたよ…」

「悪かったよ」

誰だって、愛する人の隣にいたいのは当たり前だよね。

私だってそうなんだから。

奥さんの為に、王族としての立場も、名前も、全部捨て去ってここに来たルーチェスにとっては。

きっと、身を切られるような思いだろう。

だから、これは先輩からのいじめではなく。

後輩への、ささやかなプレゼントだ。

「提案があるんだけど、どうかな」

「…聞きましょう」

私の提案に、ルーチェスは予想通りの反応をしてくれた。
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