The previous night of the world revolution~T.D.~
…まぁ。
刑務所みたいなアパートを充てがわれた時点で、分かっていたことだがな。
本当に信頼しているのなら、あんなアパートを斡旋するはずがない。
とはいえ、これだけはっきり言われるとな。
こちらとしても、ヒイラへの信頼が失せる。
元々信頼なんかしてないけどな。
『彼は…今のところ、特に怪しむ要素はなさそうですが』
おっ。
良い報告だぞ。
よく見たら、画面に映ってるの、例の受付お姉さんじゃないか。
あの人が、俺の監視員責任者なのか。
『アパートの中でも、特に不審な動きはしていないようです』
当たり前だ。気をつけてるからな。
『外出時は?怪しい場所に出入りしてないか』
『特には。バイト先のホストクラブと、近所のスーパーやコンビニに行く程度です』
当たり前だ。気をつけてるからな。
全く、俺にプライバシーというものはないのか。
『ふーん…まぁ、そんなもんか…』
おい。もう少し良い反応をしろ。
俺も頑張ってるんだぞ。
『とにかく、監視は怠るな。あれでも、結構なインテリらしいからな。何考えてるか分からない』
『畏まりました』
何考えてるか分からないって。
それはお互い様というものだ。
「…あなたも、全く信用されていないようですね」
「酷い話だな。俺の何処がそんなに信用ならないんだ?」
「その仮面のせいでは?」
何かが聞こえたような気がするが、まぁきっと気のせいだ。
「ともあれ、俺も全く信頼されてないということだな。精々、奴らに信頼されるよう、徳を積むことにしよう」
「そうですね。頑張ってください」
そんな訳で。
仮面の漆黒ホストは、しばらく続けなければならなさそうだ。
刑務所みたいなアパートを充てがわれた時点で、分かっていたことだがな。
本当に信頼しているのなら、あんなアパートを斡旋するはずがない。
とはいえ、これだけはっきり言われるとな。
こちらとしても、ヒイラへの信頼が失せる。
元々信頼なんかしてないけどな。
『彼は…今のところ、特に怪しむ要素はなさそうですが』
おっ。
良い報告だぞ。
よく見たら、画面に映ってるの、例の受付お姉さんじゃないか。
あの人が、俺の監視員責任者なのか。
『アパートの中でも、特に不審な動きはしていないようです』
当たり前だ。気をつけてるからな。
『外出時は?怪しい場所に出入りしてないか』
『特には。バイト先のホストクラブと、近所のスーパーやコンビニに行く程度です』
当たり前だ。気をつけてるからな。
全く、俺にプライバシーというものはないのか。
『ふーん…まぁ、そんなもんか…』
おい。もう少し良い反応をしろ。
俺も頑張ってるんだぞ。
『とにかく、監視は怠るな。あれでも、結構なインテリらしいからな。何考えてるか分からない』
『畏まりました』
何考えてるか分からないって。
それはお互い様というものだ。
「…あなたも、全く信用されていないようですね」
「酷い話だな。俺の何処がそんなに信用ならないんだ?」
「その仮面のせいでは?」
何かが聞こえたような気がするが、まぁきっと気のせいだ。
「ともあれ、俺も全く信頼されてないということだな。精々、奴らに信頼されるよう、徳を積むことにしよう」
「そうですね。頑張ってください」
そんな訳で。
仮面の漆黒ホストは、しばらく続けなければならなさそうだ。