The previous night of the world revolution~T.D.~
今回、私が私立ローゼリア女子学園大学に入学し。
『赤き星』という、危険な共産主義組織に接触するに当たって。
ルーチェスのように、私自身が『赤き星』に潜入するのは危険過ぎる…と言うか。
それは不可能である、と判断した。
そもそも『赤き星』は、三年生以上の学生しか、入会を認めていない。
ルーチェスはそこを曲げて、無理矢理入ったが。
それ故に、私では読むことすら難しい論文を書かされたり、難しい政治討論に参加させられたり。
私には、到底そんなことは出来ない。
それに。
ルーチェスというたった一人の「例外」の為に、『赤き星』はルーチェスの住所を探り当て、盗聴器まで送りつけるような真似をした。
そのルーチェスが、いきなり行方知れずになった。
『赤き星』と繋がっている『帝国の光』に潜入している、ルリシヤからの情報によると。
ルーチェスが、いきなり『赤き星』から消えたことで、血眼になってルーチェスの行方を探しているとのこと。
恐らく『赤き星』は今、自分達の身のうちから、裏切り者を出してしまった、と殺気立っている状況だろう。
こんな状況で、再び一年生の「例外」が、ルーチェスと入れ替わるように入会希望にやって来たら、どうなる?
どう考えたって、ルーチェスとの関連を疑われるに決まってる。
そもそも、入会すら認めてもらえないだろう。
そこで考えたのが、学生会に入ることだ。
『赤き星』そのものに入ることは出来ない。
でも、学生会なら。
学内にある、全てのサークル、同好会を一括に管理している学生会なら。
一年生でも入れるし、間接的ではあるが、そこから『赤き星』の動向を監視することも可能だ。
『赤き星』だって、所詮はこの大学の、数あるサークルのうちの一つに過ぎないのだから。
学生会に入ってしまえば、『赤き星』の連中も、多少探りを入れられたくらいでは、手出し出来ないはず。
そう判断して、私は学生会への入会を決めた。
問題は、編入生で、特にツテがある訳でもない私が、どうやって学生会に入るか、だったが。
そこもこうして、問題なくクリア出来そうだ。
私にも、ルレイアみたいな審美眼が、少しは備わってきただろうか?
まぁ、この四人組が使えなさそうだったら、他のグループに声をかけるつもりだったが。
そういう意味では、私はこの四人組と、仲良くする為に話しかけた訳ではない。
お友達を作りに来たんじゃないのだ。
何だか騙したようで、彼女達には申し訳ないが。
悪いけど、私には背負っているものがあるのだ。
皆の期待と、『青薔薇連合会』の威信を懸けて。
『赤き星』という、危険な共産主義組織に接触するに当たって。
ルーチェスのように、私自身が『赤き星』に潜入するのは危険過ぎる…と言うか。
それは不可能である、と判断した。
そもそも『赤き星』は、三年生以上の学生しか、入会を認めていない。
ルーチェスはそこを曲げて、無理矢理入ったが。
それ故に、私では読むことすら難しい論文を書かされたり、難しい政治討論に参加させられたり。
私には、到底そんなことは出来ない。
それに。
ルーチェスというたった一人の「例外」の為に、『赤き星』はルーチェスの住所を探り当て、盗聴器まで送りつけるような真似をした。
そのルーチェスが、いきなり行方知れずになった。
『赤き星』と繋がっている『帝国の光』に潜入している、ルリシヤからの情報によると。
ルーチェスが、いきなり『赤き星』から消えたことで、血眼になってルーチェスの行方を探しているとのこと。
恐らく『赤き星』は今、自分達の身のうちから、裏切り者を出してしまった、と殺気立っている状況だろう。
こんな状況で、再び一年生の「例外」が、ルーチェスと入れ替わるように入会希望にやって来たら、どうなる?
どう考えたって、ルーチェスとの関連を疑われるに決まってる。
そもそも、入会すら認めてもらえないだろう。
そこで考えたのが、学生会に入ることだ。
『赤き星』そのものに入ることは出来ない。
でも、学生会なら。
学内にある、全てのサークル、同好会を一括に管理している学生会なら。
一年生でも入れるし、間接的ではあるが、そこから『赤き星』の動向を監視することも可能だ。
『赤き星』だって、所詮はこの大学の、数あるサークルのうちの一つに過ぎないのだから。
学生会に入ってしまえば、『赤き星』の連中も、多少探りを入れられたくらいでは、手出し出来ないはず。
そう判断して、私は学生会への入会を決めた。
問題は、編入生で、特にツテがある訳でもない私が、どうやって学生会に入るか、だったが。
そこもこうして、問題なくクリア出来そうだ。
私にも、ルレイアみたいな審美眼が、少しは備わってきただろうか?
まぁ、この四人組が使えなさそうだったら、他のグループに声をかけるつもりだったが。
そういう意味では、私はこの四人組と、仲良くする為に話しかけた訳ではない。
お友達を作りに来たんじゃないのだ。
何だか騙したようで、彼女達には申し訳ないが。
悪いけど、私には背負っているものがあるのだ。
皆の期待と、『青薔薇連合会』の威信を懸けて。