The previous night of the world revolution~T.D.~
…ちなみに。

講義の方は、元々ルティス帝国の社会福祉学になんて、ちっとも興味がなかったこともあり。

全然、頭に入ってこなかったんだけど。

ごめんなさい教授。

それよりも。

私はその日の講義を終えた後、一階にある学生用の休憩所で、その人を待っていた。

すると。

「あ、もしかしてあなた?ルナさんって」

「は、はいっ」

背後から話しかけられて、私はビクッとした。

振り向くと、そこには人の良さそうな女子学生が立っていた。

…彼女が。

昼間、私が話しかけた四人組のうちの一人の、幼馴染み。

栄養学部にいるという、学生会のメンバーだ。
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