The previous night of the world revolution~T.D.~
問題は、『ルティス帝国を考える会』というサークルそのものでも、
エリミア・フランクッシュという会長の存在でもない。
『ルティス帝国を考える会』に所属するメンバー達が、どっぷりと共産主義思想に染まってしまっている。
これが問題なのだ。
サークルの名前なんてどうでも良いし、何ならサークルなんて必要ない。
志を同じくする者同士なら、例え大学側に認知されたサークルがなくても、勝手に集まるだろう。
ましてや、今『ルティス帝国を考える会』は、『帝国の光』とも接触がある。
「『ルティス帝国を考える会』がなくなったら、彼らは改めて、『帝国の光』に入るでしょう。彼らにとって、入ってる組織の名前なんて、どうでも良いんですよ」
そこが、共産主義思想の組織であれば。
『ルティス帝国を考える会』だろうと、『帝国の光』だろうと『赤き星』だろうと、何でも良い。
最早、ルティス帝国総合大学の学生だけの問題ではなくなっているのだ。
学生一人一人が、共産主義思想に染まっているのだから。
『ルティス帝国を考える会』がなくなれば、別の組織に移動すれば良いだけ。
とはいえ、ルーシッドの言う通り、確かに『ルティス帝国を考える会』がなくなれば。
俺達が、ルティス帝国総合大学に居続ける理由もなくなる。
すぐにでも退学して、ルリシヤがいる『帝国の光』なり、シュノさんがいる私立ローゼリア学園大学なり、別の共産主義組織を監視することが出来るので。
『ルティス帝国を考える会』がなくなってくれるなら、それはそれでアリなのだがな。
でも残念ながら、今それをすることは叶わない。
だったら、むしろ。
「現状は、『ルティス帝国を考える会』のメンバーとして、彼らの動向を見張るのが妥当でしょう」
「…やはり、そうですか」
「まぁ、そう逸る(はやる)ことはありませんよ。『ルティス帝国を考える会』が『帝国の光』と繋がってくれるなら、間接的に『帝国の光』の動向も見張ることにもなります」
離れていた二つの組織の間に、パイプが出来る訳だからな。
そう思えば、悪い状況ではない。
それに。
「個人的には、あなたがエリミアに毒舌ぶちまけたことで、超スッキリしてますからね。やっぱり乾杯しません?」
「え、あ、いやそれは…間に合ってます」
なんだ、つまんない奴だよ。
「じゃあ代わりに、景気づけと行きましょう」
「景気づけ…?」
「俺のお古の女をニ、三匹貸すので、思う存分欲望を発散…」
「それは結構です、本当。大丈夫なので、はい」
なんだ、やっぱりつまらない奴。
「…仕方ない。じゃああなたの分も、俺が楽しんできますね」
「…どうぞ…」
今夜は、気分良く充実した時間を送れそうだ。
エリミア・フランクッシュという会長の存在でもない。
『ルティス帝国を考える会』に所属するメンバー達が、どっぷりと共産主義思想に染まってしまっている。
これが問題なのだ。
サークルの名前なんてどうでも良いし、何ならサークルなんて必要ない。
志を同じくする者同士なら、例え大学側に認知されたサークルがなくても、勝手に集まるだろう。
ましてや、今『ルティス帝国を考える会』は、『帝国の光』とも接触がある。
「『ルティス帝国を考える会』がなくなったら、彼らは改めて、『帝国の光』に入るでしょう。彼らにとって、入ってる組織の名前なんて、どうでも良いんですよ」
そこが、共産主義思想の組織であれば。
『ルティス帝国を考える会』だろうと、『帝国の光』だろうと『赤き星』だろうと、何でも良い。
最早、ルティス帝国総合大学の学生だけの問題ではなくなっているのだ。
学生一人一人が、共産主義思想に染まっているのだから。
『ルティス帝国を考える会』がなくなれば、別の組織に移動すれば良いだけ。
とはいえ、ルーシッドの言う通り、確かに『ルティス帝国を考える会』がなくなれば。
俺達が、ルティス帝国総合大学に居続ける理由もなくなる。
すぐにでも退学して、ルリシヤがいる『帝国の光』なり、シュノさんがいる私立ローゼリア学園大学なり、別の共産主義組織を監視することが出来るので。
『ルティス帝国を考える会』がなくなってくれるなら、それはそれでアリなのだがな。
でも残念ながら、今それをすることは叶わない。
だったら、むしろ。
「現状は、『ルティス帝国を考える会』のメンバーとして、彼らの動向を見張るのが妥当でしょう」
「…やはり、そうですか」
「まぁ、そう逸る(はやる)ことはありませんよ。『ルティス帝国を考える会』が『帝国の光』と繋がってくれるなら、間接的に『帝国の光』の動向も見張ることにもなります」
離れていた二つの組織の間に、パイプが出来る訳だからな。
そう思えば、悪い状況ではない。
それに。
「個人的には、あなたがエリミアに毒舌ぶちまけたことで、超スッキリしてますからね。やっぱり乾杯しません?」
「え、あ、いやそれは…間に合ってます」
なんだ、つまんない奴だよ。
「じゃあ代わりに、景気づけと行きましょう」
「景気づけ…?」
「俺のお古の女をニ、三匹貸すので、思う存分欲望を発散…」
「それは結構です、本当。大丈夫なので、はい」
なんだ、やっぱりつまらない奴。
「…仕方ない。じゃああなたの分も、俺が楽しんできますね」
「…どうぞ…」
今夜は、気分良く充実した時間を送れそうだ。