The previous night of the world revolution~T.D.~
しかし。

こんなものは、まだ序の口。

可愛いもんじゃないか、火縄銃なんて。赤ん坊のガラガラみたいなもんだ。

…え?赤ん坊に火縄銃持たせるなって?

火縄銃くらい良いだろ。子供の玩具だあんなもん。

軟弱なガキだなおい。

「それと…これから、もう一つ、見てもらいたいものがある」

はい来ました。

真打ち登場だな。

「もう一つ…?」

「あぁ。そして君は、今日からそこで働いて欲しいんだ」

知ってる。

「俺が…務まることでしょうか?」

「大丈夫だよ、優秀な君なら。…それに、これから見せるものは、君の望み通り、暴力に寄らない、平和的な革命に不可欠なものなんだ」

知ってる。

「きっと、君も気に入ってくれると思うよ」

馬鹿か貴様。

あんなもの、気に入る馬鹿はお前だけだ。

…いや。

お前と、歴代縦ロール集団だけだ。

「さぁ、こっちだ。…同志ルニキス、連れてきたぞ」

武器庫の奥に、ひっそりと隠されていたその部屋の中に。

俺の同僚が待っていた。
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