The previous night of the world revolution~T.D.~
「ともかく、明日にも会えるんですよね」

「あぁ。他にも研究員がいるから、こうして二人で喋れる機会は限られるかもしれないな」

それは寂しい。

「じゃあ、また盗聴器で間接的にお話するしかないんですね」

あれも、ルリシヤに負担をかけるから、あまりやりたくないのだが。

「そうだな。とはいえ…研究員はまだ少ない。機会があれば、また話そう。これの…『光の灯台』について、これからどうするのかも含めて、な」

「…ですね」

俺は今一度、そのみっともない白い物体を見上げた。

…あの、ヒイラという男。

これが何なのか、何を意味するのか、本当に分かっているのだろうか?
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