The previous night of the world revolution~T.D.~
―――――――…一方、その頃。





ルレイア達と同じく、『帝国の光』に潜入した、『表党』の私とルーチェスは。

「…はぁ」 

私は、聞こえよがしに溜め息をついてみせた。

すると、隣に座っていた、同い年くらいの女性党員が反応した。

「…?どうかしたの?」

「あ、ううん…。…何でもない」

「え、何。言ってよ。気になるじゃない」

…来た。

「…じゃあ、ここだけの話ね。…何だか、思ってたのと違うと思って」

「え?」

私とルーチェスもまた、ルレイアやルリシヤと同じく…危険な綱渡りを始めていた。
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