The previous night of the world revolution~T.D.~
拳銃を向けて、怯え顔の兵士と、しばらく睨み合っていると。
『…ルル公。狙撃ポイントに着いた』
インカムから、アリューシャの声がした。
…よし。こちらの準備は整ったな。
『取り囲まれてんね、ルル公。何人か威嚇射撃でもしようか?』
「いや、そのまま待機だ。狙撃のタイミングは、俺が指示する」
俺は、ルティス語で答えた。
こうしてルティス語で話せば、シェルドニア人の兵士達には、俺が何を言ってるのか分かるまい。
ともかく、「真打ち」達が…ルシードとアシミムが来ない限りは、俺達も動かない。
向こうがアシミムを出し渋るのなら、威嚇も視野に入れるが。
『それは良いけどよ。ルル公が危ねーと思ったら、その前にアリューシャが撃つぞ』
「分かった。そうしてくれ」
『で、こんなルレ公じみた特攻やって、ルシード…ルシ公とアシ公は、本当に来るの?』
お前は、誰にでもその呼び方をしなきゃ気が済まないんだな。
まぁ、ルレイアなんて、もっと酷い呼び方してるから(ゲロ顔縦ロールお嬢様(笑)とか)。
それに比べれば、アリューシャは可愛いもんだ。
「来るよ」
『ふーん…。何で?』
「こう脅せば、奴らは俺達を無視出来ない…って、お前の大好きなアイズが言ってたからだ」
『成程。説得力あるわ〜』
アイズが言うんだから、間違いはないな。
俺は、ここで待っていれば良い。
そして。
「お前達、下がっていろ」
「る、ルシード隊長!」
シェルドニア兵士達の後ろから。
ひときわ背の高い、長い髪を後ろで一つに束ねた青年が現れた。
彼を見て、兵士達は救世主がやって来たと言わんばかりの表情。
それもそのはず。
華弦という、大事な戦力がいなくなった以上。
恐らくこの王宮で、最も実力を持った「戦士」は、この男を除いて他にいない。
「…久し振りだな。ルシード・キルシュテン」
「…ルルシー・エンタルーシアか」
アシミムの懐刀であり、俺達の仇敵でもある男。
ルシードが、この場にやって来た。
な?アイズの言った通りだったろう?
『…ルル公。狙撃ポイントに着いた』
インカムから、アリューシャの声がした。
…よし。こちらの準備は整ったな。
『取り囲まれてんね、ルル公。何人か威嚇射撃でもしようか?』
「いや、そのまま待機だ。狙撃のタイミングは、俺が指示する」
俺は、ルティス語で答えた。
こうしてルティス語で話せば、シェルドニア人の兵士達には、俺が何を言ってるのか分かるまい。
ともかく、「真打ち」達が…ルシードとアシミムが来ない限りは、俺達も動かない。
向こうがアシミムを出し渋るのなら、威嚇も視野に入れるが。
『それは良いけどよ。ルル公が危ねーと思ったら、その前にアリューシャが撃つぞ』
「分かった。そうしてくれ」
『で、こんなルレ公じみた特攻やって、ルシード…ルシ公とアシ公は、本当に来るの?』
お前は、誰にでもその呼び方をしなきゃ気が済まないんだな。
まぁ、ルレイアなんて、もっと酷い呼び方してるから(ゲロ顔縦ロールお嬢様(笑)とか)。
それに比べれば、アリューシャは可愛いもんだ。
「来るよ」
『ふーん…。何で?』
「こう脅せば、奴らは俺達を無視出来ない…って、お前の大好きなアイズが言ってたからだ」
『成程。説得力あるわ〜』
アイズが言うんだから、間違いはないな。
俺は、ここで待っていれば良い。
そして。
「お前達、下がっていろ」
「る、ルシード隊長!」
シェルドニア兵士達の後ろから。
ひときわ背の高い、長い髪を後ろで一つに束ねた青年が現れた。
彼を見て、兵士達は救世主がやって来たと言わんばかりの表情。
それもそのはず。
華弦という、大事な戦力がいなくなった以上。
恐らくこの王宮で、最も実力を持った「戦士」は、この男を除いて他にいない。
「…久し振りだな。ルシード・キルシュテン」
「…ルルシー・エンタルーシアか」
アシミムの懐刀であり、俺達の仇敵でもある男。
ルシードが、この場にやって来た。
な?アイズの言った通りだったろう?