The previous night of the world revolution~T.D.~
「…」

俺は、研究室の小さな『光の灯台』…まだ未完成品…を見上げて、先程のやり取りを思い出した。

…言えなかった。

言えるはずがない。ヒイラに。

…今の、あいつの顔は。

「…お前の顔にそっくりだったよ、グリーシュ」

組織を大きくさせることに固執し、俺の意見を聞かず、最終的に俺を裏切って、組織から追放した。

あのときのお前と一緒だ。

そして、同じ顔をしているお前達は、辿る道も同じ。

…破滅への道だ。
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