The previous night of the world revolution~T.D.~
――――――…ようやく。

ようやく、会えた。

身体の奥底から、溢れんばかりの力がみなぎってくるのを感じた。

徒手空拳で戦うのも、たまには新鮮で楽しかったが。

やっぱり、爽快感が足りないと思っていたところだったんだ。

俺は、相棒からぶん投げられた、巨大な鎌の刀身を、指で挟んでキャッチした。

素晴らしい。

お誂え向きとばかりに、鎌の持ち手部分に、黒いゴスロリコートが巻き付けられていた。

それを外し、俺は今着ている服の上に羽織った。

最近、ずっと変装ばかりで、ムズムズしてたんだよ。

やっと、自分のルーツに触れた気分だ。

全身を覆い隠すような、闇を溶かした黒いコート。

黒い刀身の、巨大なデスサイズ。

そして、俺の愛するルルシー。

…さぁ、皆さん、お待たせしましたね。

ここからが、俺の本領発揮。
















…死神ルレイア、ここに再臨。

さぁ。
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