The previous night of the world revolution~T.D.~
「お前な…。俺は真面目に言ってるんだぞ」
「分かってますって…」
その怒った顔も素敵だけど。
あまり怒らせると、嫌われてしまう。
程々にすべきだな。
「今回も心配してくれてたんでしょう?分かってますよ」
「いいや、お前は分かってない」
え。
「今回は、アイズが決めた手前、黙ってたが…」
「俺に、危険な場所に行って欲しくないんでしょう?」
「違う。やっぱり分かってないな、俺はお前を『一人で』行かせたくないんだ。何処に行くにしても」
あぁ…はい。
そうでしたね。
「危険な場所に行くなとはもう言わねぇよ。お前は、存在そのものが危険を呼び込むトラブルメーカーだからな。藪を見つけたら、蛇が出てくるまでつつきまくる奴だってことは、よーく分かってる」
酷い言われよう。
「それどころか、蛇がいようといまいと、藪の中にダイブするだろ、お前は」
「…俺、ルルシーに何だと思われてるんですか…?」
そんな風に思われているとは、物凄く心外なのだが?
俺ほど大人しい大人は、ルティス帝国広しと言えど、なかなか見つからないと思っているんだけど。
「だから、もう危険なことをするなとは言わない」
「…」
「でも、一人では行くな。何処に行っても良いから、その隣に俺を置いておけ」
「…俺もそうしたかったけど、でも今回は仕方ないじゃないですか」
「…」
今回の任務は、隠密行動が基本。
身分を隠さなきゃならない以上、ルルシーと一緒にはいられなかった。
俺だって、一緒にいられるものならいたかったよ。
何が嬉しくて、あんなルーシッドなんかと同居なんて。
もう二度としたくないね。
「…分かってるよ。だから、愚痴ってるんだろ」
成程。
「ルルシーだって、たまには愚痴りたくなるときもありますよね〜」
「あぁ…。お前みたいな相棒を持つと、特にな…」
うん、今のは聞こえなかったということで。
今日はお耳が遠いなぁ〜。
「…物凄く、心配したんだからな」
「…えぇ、知ってます」
「…無事に帰ってきてくれて、良かった」
「…はい。無事に帰ってきました」
そして今、こうして。
またルルシーの隣で、一緒にいますよ。
「分かってますって…」
その怒った顔も素敵だけど。
あまり怒らせると、嫌われてしまう。
程々にすべきだな。
「今回も心配してくれてたんでしょう?分かってますよ」
「いいや、お前は分かってない」
え。
「今回は、アイズが決めた手前、黙ってたが…」
「俺に、危険な場所に行って欲しくないんでしょう?」
「違う。やっぱり分かってないな、俺はお前を『一人で』行かせたくないんだ。何処に行くにしても」
あぁ…はい。
そうでしたね。
「危険な場所に行くなとはもう言わねぇよ。お前は、存在そのものが危険を呼び込むトラブルメーカーだからな。藪を見つけたら、蛇が出てくるまでつつきまくる奴だってことは、よーく分かってる」
酷い言われよう。
「それどころか、蛇がいようといまいと、藪の中にダイブするだろ、お前は」
「…俺、ルルシーに何だと思われてるんですか…?」
そんな風に思われているとは、物凄く心外なのだが?
俺ほど大人しい大人は、ルティス帝国広しと言えど、なかなか見つからないと思っているんだけど。
「だから、もう危険なことをするなとは言わない」
「…」
「でも、一人では行くな。何処に行っても良いから、その隣に俺を置いておけ」
「…俺もそうしたかったけど、でも今回は仕方ないじゃないですか」
「…」
今回の任務は、隠密行動が基本。
身分を隠さなきゃならない以上、ルルシーと一緒にはいられなかった。
俺だって、一緒にいられるものならいたかったよ。
何が嬉しくて、あんなルーシッドなんかと同居なんて。
もう二度としたくないね。
「…分かってるよ。だから、愚痴ってるんだろ」
成程。
「ルルシーだって、たまには愚痴りたくなるときもありますよね〜」
「あぁ…。お前みたいな相棒を持つと、特にな…」
うん、今のは聞こえなかったということで。
今日はお耳が遠いなぁ〜。
「…物凄く、心配したんだからな」
「…えぇ、知ってます」
「…無事に帰ってきてくれて、良かった」
「…はい。無事に帰ってきました」
そして今、こうして。
またルルシーの隣で、一緒にいますよ。