The previous night of the world revolution~T.D.~
しかし、ルルシーの心配性は相変わらずのようで。
「…また、取り逃した残党が、復讐に走らなければ良いが…」
今日、やっと事件が終わったというのに。
もう次の心配してるんだから。
こんな調子じゃ、いつかルルシーが、「明日隕石が降ってきたらどうしよう…」なんて言い出してもおかしくないよ。
「大丈夫ですって〜。そんな心配しなくても」
「いや、心配する。脳天気なお前は忘れてるかもしれないが、『帝国の光』は元々、『天の光教』の残党だったんだからな」
え、誰が能天気だって?
「もっと言えば、その前の『厭世の孤塔』なんて、残党の残党が暗躍してたんだ。『帝国の光』にだって、残党がいてもおかしくない」
『天の光教』の残党組織である『帝国の光』の残党組織…。
まさに、残党の残党という訳か。
成程、これまでの流れを考えれば、有り得ない話ではない。
しかし、今回はその心配は杞憂だと思うが。
「大丈夫ですよ。ヒイラは始末したんですし」
「…『ツキノミコト』だったか。アイズが育ててる暗殺組織…」
「そう。貧民街で使えそうな子供を拾ってきて、育ててるんですってね。表向きは、普通の学園の格好して」
しかしその実態は、裏で暗殺組織を育てている。
この『ツキノミコト』育成プロジェクトは、アイズが何年も前から下準備をして。
最近、ようやく本格的に活動を開始したらしい。
要するに、『青薔薇連合会』子飼いの暗殺専門部隊という訳だ。
俺達の仕事が、若干楽になるな。
「『白亜の塔』の資料も、全て押収しています。若ハゲ博士は、縛り縄で国に送り返しました。今のところ、俺達に脅威は残っていません」
「それはそうだけど…」
「嫌な予想ばかりしてたら、本当のことになっちゃいますよ?」
「嫌でも、嫌な予想ばかりするだろ…。思えばお前が『青薔薇連合会』に来てからというもの、『青薔薇連合会』は絶えず、大事件に巻き込まれっぱなしだからな…」
ちょっと。何その、俺がトラブルメーカーみたいな言い方。
「きっと次も何かあるぞ。間違いない。お前がいる限り、『青薔薇連合会』に永劫の平穏はない」
「ひっど…。マフィアである以上、揉め事は避けられないでしょうに」
「そうだろうけどな、お前の場合、火事を見たら消火するより先に、ガソリンぶち撒けるタイプだからな」
ルルシーの毒舌砲が、炸裂しまくってるよ。
俺のガラスのハートは、もうボロボロですよ。
「何ですかその言い草はー…。俺、『青薔薇連合会』にいない方が良かったですか?」
いじけてそう言ってみると、
「そんなことは一言も言ってねぇよ。馬鹿」
「そうとしか聞こえない感じでしたが?」
「それは悪かったよ」
謝られちゃった。
別に謝って欲しかった訳じゃないけど。
冗談だって分かってるし。
「…また、取り逃した残党が、復讐に走らなければ良いが…」
今日、やっと事件が終わったというのに。
もう次の心配してるんだから。
こんな調子じゃ、いつかルルシーが、「明日隕石が降ってきたらどうしよう…」なんて言い出してもおかしくないよ。
「大丈夫ですって〜。そんな心配しなくても」
「いや、心配する。脳天気なお前は忘れてるかもしれないが、『帝国の光』は元々、『天の光教』の残党だったんだからな」
え、誰が能天気だって?
「もっと言えば、その前の『厭世の孤塔』なんて、残党の残党が暗躍してたんだ。『帝国の光』にだって、残党がいてもおかしくない」
『天の光教』の残党組織である『帝国の光』の残党組織…。
まさに、残党の残党という訳か。
成程、これまでの流れを考えれば、有り得ない話ではない。
しかし、今回はその心配は杞憂だと思うが。
「大丈夫ですよ。ヒイラは始末したんですし」
「…『ツキノミコト』だったか。アイズが育ててる暗殺組織…」
「そう。貧民街で使えそうな子供を拾ってきて、育ててるんですってね。表向きは、普通の学園の格好して」
しかしその実態は、裏で暗殺組織を育てている。
この『ツキノミコト』育成プロジェクトは、アイズが何年も前から下準備をして。
最近、ようやく本格的に活動を開始したらしい。
要するに、『青薔薇連合会』子飼いの暗殺専門部隊という訳だ。
俺達の仕事が、若干楽になるな。
「『白亜の塔』の資料も、全て押収しています。若ハゲ博士は、縛り縄で国に送り返しました。今のところ、俺達に脅威は残っていません」
「それはそうだけど…」
「嫌な予想ばかりしてたら、本当のことになっちゃいますよ?」
「嫌でも、嫌な予想ばかりするだろ…。思えばお前が『青薔薇連合会』に来てからというもの、『青薔薇連合会』は絶えず、大事件に巻き込まれっぱなしだからな…」
ちょっと。何その、俺がトラブルメーカーみたいな言い方。
「きっと次も何かあるぞ。間違いない。お前がいる限り、『青薔薇連合会』に永劫の平穏はない」
「ひっど…。マフィアである以上、揉め事は避けられないでしょうに」
「そうだろうけどな、お前の場合、火事を見たら消火するより先に、ガソリンぶち撒けるタイプだからな」
ルルシーの毒舌砲が、炸裂しまくってるよ。
俺のガラスのハートは、もうボロボロですよ。
「何ですかその言い草はー…。俺、『青薔薇連合会』にいない方が良かったですか?」
いじけてそう言ってみると、
「そんなことは一言も言ってねぇよ。馬鹿」
「そうとしか聞こえない感じでしたが?」
「それは悪かったよ」
謝られちゃった。
別に謝って欲しかった訳じゃないけど。
冗談だって分かってるし。