The previous night of the world revolution~T.D.~
しかし。
そんな夢色タイムは、長くは続かなかった。
「降参〜っ!降参するよ〜っ!」
「…ちっ…」
「何で残念そうなの!?えっち!」
あと30分は粘って欲しかった。
堪え性ないんだから、全く。
仕方ない。降伏条約に調印された以上、僕は離れるしかな、
「…と、見せかけて奇襲っ!」
「ん?」
ホールドを解くなり、セカイさんがくるりとこちらを向き。
突進をかましてきたので、とりあえず防衛本能でひょいっと身を避けると。
セカイさん、顔から壁に激突。
「ぷぎゃっ!」
「…」
「…へにゃふにゃほぇ〜…」
へなへなへな、と床に崩れ落ち。
「…」
…沈黙。
「…頭、大丈夫ですか?」
「…それは、怪我してないかってこと?それとも…中身が…ってこと?」
「どちらかと言うと、後者ですね」
「うわぁぁぁん!弟君がお姉ちゃんをいじめる〜っ!」
済みません。いじめたつもりはないんですが。
あまりに奇々怪々な行動を起こすので、ちょっと大丈夫か心配になってしまって。
しかも。
「鼻血出てるじゃないですか…。大丈夫ですか?」
ティッシュペーパーをまるめて、鼻血を垂らすセカイさんの顔に当てる。
さっき壁に激突したから、そのせいだろうな。
「ふぇぇぇ…」
「一体どうしたんですか、さっきから…。頭がおかしくなったなら、良い病院紹介しますよ?」
心の病気は、家族の手厚い支援と理解が重要。
もしセカイお姉ちゃんの頭がおかしくなったなら、僕も全力でサポートするつもりである。
「別におかしくなってないもん!」
「大丈夫、大抵の患者は、最初は病識がないものです。こういうときこそ、周囲の人間のサポートが、」
「本当におかしくなってないんだってば!これには、ふか〜い理由があるの!」
…深い理由?
何だろう。
そんな夢色タイムは、長くは続かなかった。
「降参〜っ!降参するよ〜っ!」
「…ちっ…」
「何で残念そうなの!?えっち!」
あと30分は粘って欲しかった。
堪え性ないんだから、全く。
仕方ない。降伏条約に調印された以上、僕は離れるしかな、
「…と、見せかけて奇襲っ!」
「ん?」
ホールドを解くなり、セカイさんがくるりとこちらを向き。
突進をかましてきたので、とりあえず防衛本能でひょいっと身を避けると。
セカイさん、顔から壁に激突。
「ぷぎゃっ!」
「…」
「…へにゃふにゃほぇ〜…」
へなへなへな、と床に崩れ落ち。
「…」
…沈黙。
「…頭、大丈夫ですか?」
「…それは、怪我してないかってこと?それとも…中身が…ってこと?」
「どちらかと言うと、後者ですね」
「うわぁぁぁん!弟君がお姉ちゃんをいじめる〜っ!」
済みません。いじめたつもりはないんですが。
あまりに奇々怪々な行動を起こすので、ちょっと大丈夫か心配になってしまって。
しかも。
「鼻血出てるじゃないですか…。大丈夫ですか?」
ティッシュペーパーをまるめて、鼻血を垂らすセカイさんの顔に当てる。
さっき壁に激突したから、そのせいだろうな。
「ふぇぇぇ…」
「一体どうしたんですか、さっきから…。頭がおかしくなったなら、良い病院紹介しますよ?」
心の病気は、家族の手厚い支援と理解が重要。
もしセカイお姉ちゃんの頭がおかしくなったなら、僕も全力でサポートするつもりである。
「別におかしくなってないもん!」
「大丈夫、大抵の患者は、最初は病識がないものです。こういうときこそ、周囲の人間のサポートが、」
「本当におかしくなってないんだってば!これには、ふか〜い理由があるの!」
…深い理由?
何だろう。