劇薬博士の溺愛処方

 病院での日々は苦しいばかりではなかった。琉先生が傍にいてくれたから。
 けれど彼が傍にいてくれることで、職場での関係がギスギスしてしまうのが辛かった。
 ならばいっそ、離れてみるのも一考だと、そう思っていた矢先に家具発言だ。

「……家具みたいに愛でられるだけじゃ、物足りないの」

 転職して、薬局で働いているあいだも、琉のことは気がかりだった。ちゃんとご飯は食べているだろうか、ひとりでも眠れているだろうか……メールや電話の着信が来るたびに、恋しさが募り、彼のことを思いながら自慰に耽る夜もあった。
 結局、自分も琉のことがすきなのだなと、夜の恋人たちに精力剤を売りながら痛感しつつも、自分から彼にいまの気持ちを告げることもできないまま――……


   * * *


 いやらしい気持ちにさせる水音を耳元で感じながら、三葉は琉を舐めしゃぶっていく。
 勃たなくなったからどうにかしろ、なんて嘘じゃない! 三葉に咥えられた琉の分身はすでに立派にそそり立っていて、このまま貫いても問題ないくらいの硬さを保っている。
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