劇薬博士の溺愛処方
けれど琉は三葉に奉仕してほしいらしく、三葉が顔を真っ赤にしながら口淫を施す姿を嬉しそうに見つめている。
「ふふ……舐めているだけで感じちゃうんだ。久しぶりに見るいやらしい君は素敵だよ」
「んっ……もう、充分でしょう? んぁつ」
「だーめ。もっと奥まで咥え込んで。俺を口だけでイかせることができたら、ご褒美をあげるよ」
「……いぢわる」
「勝手にいなくなった罰だよ。俺のこと、嫌いじゃないくせに」
すきなくせに、と言わないところが天邪鬼だ。
三葉は舌を這わせて肉茎をしごきつづける。本気になった三葉を見て、琉は勝ち誇った表情を見せていたが、やがて気持ちよさに身悶え、あっさり果ててしまった。青臭い彼の精液を口の中で受け止めた三葉は、そのままこくりと飲み込んでふわりと微笑う。
苦いけど、愛しい、彼の味。
そう、まるで。
「――琉先生って、劇薬みたい」