劇薬博士の溺愛処方

 琉の指の腹で潰されるのを想像し、三葉の足の爪先がくいっ、と反応する。
 そのまま、抗いきれない官能の波にあっさり飲み込まれて、一瞬だけ視界が真っ白く染まった。

「っく――……!」

 自身の手で軽く達した三葉は、甘い余韻に浸りながら、シャワーで身体を洗い、そのまま浴室を後にする。
 ナイトウエアに身を包んで、ベッドに潜り込んだところで、琉から今度の金曜日の約束の確認メールが届いた。


『飛鷹先生から事情は訊いたけど、今度の金曜日にもう一度確認するから、覚悟して』


「覚悟って。もう……琉先生ったら」

 ――飛鷹先生とはなにもなかったって言ったのに、心配性なんだから。
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