劇薬博士の溺愛処方
自分の横にそっと腰を下ろした三葉を見て、琉は先ほど彼女の店で購入した商品をひとつひとつ取り出していく。
「これは、俺の。こっちは、三葉の」
「え、わたしの!?」
「それで、このローションは、ふたりの」
訥々と告げて琉は三葉の身体を抱き寄せ、エレベーター内でしていたキスのつづきをはじめる。
「んぁっ……せんせ……」
「今夜は早漏なんて絶対に言わせないからな」
「やっぱり根に持っていたんですね……んっ」
「男の股間……いや、沽券にかかる発言だからな」
啄むような口づけはやがて舌を使ったものへと変わり、ふたりは覆い被さるようにベッドの上へと倒れこむ。
「まずは鏡の部屋での相互観賞だな」
「ソーゴ、カンショー……」
蕩けるようなキスであたまのなかが沸騰しつつある三葉は、言葉の意味を理解しないまま、彼の言葉を唱えていた。
そうだよ、と三葉への口づけをつづけながら、琉は甘く囁く。
「今夜はたっぷり愛し合えるように、お互いの自慰を見せ合いっこするんだ」
――そのために琉はオナホと、三葉のためのピンクローターを購入したのだから。