劇薬博士の溺愛処方
 終始上機嫌な琉とともに部屋に入り、ようやく一息ついた三葉だったが、扉を閉じた瞬間に彼の両手がコート越しに胸の膨らみを襲う。ふにっ、と揉まれて思わず声をあげる三葉に、琉が意地悪くキスをする。 
 くちゅ、とあえて水音を立てるような舌を使った口づけに、ずくずくと疼く身体。そのままコートを脱がされ、ワンピースの上から胸を責められる。コートの厚みがなくなったことで、既に屹立していた乳首がさらにいやらしい存在感を醸し出している。ひとつ、またひとつとボタンをはずされ、肩から真っ白な素肌がのぞく。
 あっという間に上半身がさらけ出され、待ちわびていたように乳房がふるふると震える。キスをつづける琉の冷たい手が肌をなぞるたびに、三葉は甘い悲鳴を漏らしながら、彼の身体にしがみつく。


「そんな、いじわるな俺につきあってくれる三葉、だーいすき」


 くすくす笑いながら天蓋つきのベッドへ導き、敷布の上へ押し倒したかと思えば、ワンピースを足元から脱がせ、器用にブーツのチャックを下ろしてタイツだけの姿にする。羞恥心に頬を赤らめる三葉を嬉しそうに見つめ、タイツごしに脚を撫ぜていく。
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