劇薬博士の溺愛処方
「――もぅ、ちょうだい……琉せんせ、の」


 はぁはぁ息を弾ませながら、三葉がねだれば、おやおや、と琉が破顔する。

「手首拘束されて感じちゃった? ふだんより濡れ方が激しいよ……そうか、ノーパンノーブラでデートしていたときから感じているんだものね。あぁ、いやらしいなぁ……このまま突っ込む前に、もっと苛めたいっ!」
「……え?」


 嫌な予感がする。三葉がぶんぶんと首を横に振ると、楽しそうに琉は鞄からピンクローターを取り出した。


「む、むりっ」
「無理じゃない。このあいだ気持ちよさそうに悶えていたのはどこの誰かな?」
「ひっ……」
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