劇薬博士の溺愛処方
 お互いの気持ちなどとっくにわかりきっているものの、ふだんから彼におされがちな三葉が琉のためにわざわざふだんと異なる場所で違うことをして喜ばせるなどという器用なことは難しい。
 けれどそんなことを口にしたら琉に「倦怠期だ~」と拗ねられてしまいそうだから、すこしだけ頑張ることにした。
 それが――……
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