人間を好きになった、魔界の王の娘
悠翔君がここに来ていることも知っている。
だけど、きっと悠翔君には
あたしが何をしていてもどうでもいいのだろう
「投票が終わったようです。
では、出場した3人の方にも前を向いてもらいましょう」
前を向くと、壁際で、腕を組んでいる悠翔君の姿
「では、結果を発表します」
そう、発表する時だった
「こいつは、ここで終わりだ」
!?
「悠翔・・・君!?」
あたしを抱えて、場所を出た悠翔君。
後ろから燿が追いかけてくるのを見ると
想定内見たいのようだ
「な、何で・・・」
「出しすぎ」
え?
「出しすぎ?」
「肌見せすぎ。露出しすぎ。
俺、露出少ないのを買わなかったか?」
あ・・・
悠翔君が選んだ服は、夢ちゃんに破かれてしまった
「兄貴!」
「燿か」
「最後の最後で連れ出すなよ」
「もういいだろ。こいつは見世物じゃねぇ」
ミセモノ?
「で?何で、コイツは
あんなに露出の多い服を着てるわけ」
「夢に破かれたんだよ。ハサミを使って」