人間を好きになった、魔界の王の娘

家を出れば、外にいてくれたらしい燿の姿

「燿?」

「奈未。話は出来た?」

「え、あ・・・うん」

まぁ、一応は。話が出来たんだと思う。

「なら、良かった
それと、家に来てるよ。兄貴も」

悠翔、君までここにいるの?
いつまでも、あたしがいたら
あの女の人の所にいけないのかもしれない

「そっか」

「え?」

「今日はこのまま、こっちで寝るからって悠翔君に伝えておいて欲しいかな」

「いいの?兄貴と一緒にいなくても」

「うん」

家に入るとすぐに部屋に戻ってきてしまった
玄関の鍵を閉めるのも忘れて

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