人間を好きになった、魔界の王の娘
翌朝、いつも通りに起きて
魔界に行く支度をしていると
魔界への入り口が開いているのが分かった
「誰か来たの?」
誰も出てくる気配も無ければ
いる気配も感じ取れない。
善がいるにしても、入り口を開けっぱなしにしているはずがない
ましてや、あのサタン一族の物ならば特にだ
「奈未様」
!?
どうして・・・
どうして、ここにいるの?
「どうしてと、言いたげな顔ですね。
私が来た目的はただ1つ。
奈未様との婚約ですよ。」
あたしとの婚約?
「未だに善との婚約もしていない上に
我らが魔界の者ではない人間と
婚約しているという噂ですが。
私は、そんな者との婚約を認めません。
私だけではありません。魔界の者
全てが認めて等いません」
そりゃそうでしょ。
悠翔君(かれ)を好きなのは、あたしだけだもの
悠翔君は、あたしを好きじゃないから。
「認めてもらわなくても結構よ
あたしは、あたしの思う道を行くまでだもの。
だから善とも婚約していないし
シュウ、あなたとも婚約をするつもりはない」
「ほぅ」
「仮に、善と婚約しても
きっと、善はあたしの事を好きになることはないわ」
「何を」
「彼もまた、いるのよ。ちゃんとに相手が」
「・・・!」
「それがどういう事か分かるでしょう?
それに、あたしがシュウと婚約したら、魔力の少ない
あたしまで見ることになるのは、シュウもごめんでしょう?」
魔界に行く支度をしていると
魔界への入り口が開いているのが分かった
「誰か来たの?」
誰も出てくる気配も無ければ
いる気配も感じ取れない。
善がいるにしても、入り口を開けっぱなしにしているはずがない
ましてや、あのサタン一族の物ならば特にだ
「奈未様」
!?
どうして・・・
どうして、ここにいるの?
「どうしてと、言いたげな顔ですね。
私が来た目的はただ1つ。
奈未様との婚約ですよ。」
あたしとの婚約?
「未だに善との婚約もしていない上に
我らが魔界の者ではない人間と
婚約しているという噂ですが。
私は、そんな者との婚約を認めません。
私だけではありません。魔界の者
全てが認めて等いません」
そりゃそうでしょ。
悠翔君(かれ)を好きなのは、あたしだけだもの
悠翔君は、あたしを好きじゃないから。
「認めてもらわなくても結構よ
あたしは、あたしの思う道を行くまでだもの。
だから善とも婚約していないし
シュウ、あなたとも婚約をするつもりはない」
「ほぅ」
「仮に、善と婚約しても
きっと、善はあたしの事を好きになることはないわ」
「何を」
「彼もまた、いるのよ。ちゃんとに相手が」
「・・・!」
「それがどういう事か分かるでしょう?
それに、あたしがシュウと婚約したら、魔力の少ない
あたしまで見ることになるのは、シュウもごめんでしょう?」