人間を好きになった、魔界の王の娘
「あたしが住んでいた場所を言えば
あなたは満足をするの?」
「え?」
「なら教えましょうか。
あたしが住んでいた場所は"魔界"
そして、あたしは魔界の王の娘。母親が人間界にいた
あたしがこの人間界で起きているこの顛末を知っている。
貴女の周りにもいたんでしょう?
急に学校を辞めた人間が」
「!?」
「図星なのね。まぁ、貴女もいつ狙われても可笑しくない者ね」
「どういう・・・」
「そのままよ」
外から、不穏な空気が出てきている
魔界にいるはずの者たちが、人間を狙いに来ているか
それでも、あたしの気配に気づかないはずがない。
魔力は少なくとも、気配はお父様とよく似ていると言われている
「少なからず、狙われているのは貴方でしょうね。
魔界へ送られる次の犠牲者は」
「「!?」」
「そしたら、お友達の所にも行けるんじゃない?」
そう言ったとき
「何か方法はないのか?」
「ある。けど、本人がそれを望んでいないのに
使うことはないでしょう」
「な!?」