人間を好きになった、魔界の王の娘
「そう言えば、悠翔は?」
「出かけてくるって」
「出かけて行ったのね」
「はい」
「なら、家で食事でもしましょ」
え?
「それにお風呂にも入った方がいいわ」
そっか。
魔界で教えてくれた生活リズムは、人間界での生活リズムだったんd
「でも・・・」
「いいのよ。旦那だって、反対はしないわ」
おじ様・・・?
「それに、奈未ちゃんの洋服だって揃えに行かなくちゃ」
あたしの洋服?
「そ、そんな悪いですっ」
「いいのよ。
奈未ちゃんの洋服くらい選ばせて?
悠翔の好みの服くらい分かってるつもりなんだから」
はい?
「それを悠翔に見せつけちゃいましょ」
「いいんですか?」
「えぇ。勿論」
おばさまはなんか、楽しんでそうだけど
悠翔君は、あたしには見向きもしてくれないんだろうな
隣の家におば様と一緒に行くと
小さい女の子が走り寄って来た