人間を好きになった、魔界の王の娘
「嫌いなもの?」
「そうね・・・夢みたいに人参がキライだったり」
「ピーマンが嫌いです」
「分かったわ」
そう言うと下に降りて行ったおば様
「ありがとう。さっきは」
「いいえ」
「で?同じ年なんだから、学校にも行くんでしょ?」
ガッコウ?
「え?あんたのいた所って学校がないの?」
というよりも、学校と呼べるかどうかすらわからない
「ま、そこら辺は悠翔が考えてるんだろうけど」
兄弟なのに、名前で呼び合ってるんだ
「言っておくけど、3人兄妹じゃないからね?」
え?
下に降りて行きながら話をしていると
おばさまに
「夢の下に後2人いるのよ。兄弟」
「はい!?」
5人兄妹なの!?
「ただいまー」
そう言って帰って来たらしいもう2人の姉弟
「あれ?お客さん?珍しいね」
「お隣さんよ」
「あぁ!悠翔の婚約者って人だ」
「そう。でも、悠翔のタイプじゃなさそうだよね」
悠翔君のタイプ・・・?