人間を好きになった、魔界の王の娘
やっとの思いで、口にした食事

「あれ?お母様の味に似てる」

「そう?なら良かったわ」

そう言ってくれたおば様

「麗奈とは幼馴染でね。よく2人で料理もしたのよ。
だからなのかしら、お互いに味が似たり寄ったりなのよ」

そうなんだ

ドカっとあたしの横に来た悠翔君

「飯食ったら帰るぞ」

帰るぞ。って隣なんだから、もう少しゆっくりしていけばいいのに

「こいつらがいたら、俺がゆっくりできねぇ」

「それは、どーゆー意味よ?悠翔!」

「そのままの意味だろうが」

「おねーちゃん」

そう言って寄って来たのは、一番下の妹の夏希ちゃんで

「あたし、おねーちゃんと一緒に寝たいなぁ」

!?

「そしたら、悠翔を覗いたみんなで一緒に寝ましょうか」

!?

「ふざけんな」

あたしを横にいる悠翔の足の中にすっぽりと納めてしまった悠翔君

「あ、あの」

「婚約者だって言うなら、妹だろうが、弟だろうが
フラフラしてんじゃねぇ」

フラフラってしてないじゃん

「悠翔、ヤキモチ~~?」

「んなわけあるか」

ヤキモチ?

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