人間を好きになった、魔界の王の娘
翌日、普通にお母様の部屋にあった服に着替えて下に行くと
まだ寝ているのか起きてきた様子のないリビングにあたしが
1人いるようなもんだ
「おはよ。これに着替えて」
朝早くに来てくれた夢ちゃん
「これって」
昨日、悠翔君があたしに渡してくれたやつだ
「言ったでしょう?一緒に学校に行くって」
そう言えばそんな事言ってたっけ
「この制服はねー。昨日悠翔が」
そう言ったタイミングで起きてきた悠翔君
「うるせぇぞ。夢」
「??」
悠翔君が昨日・・・?
「いいじゃない。本当の事でしょう」
「知らない事や、言わなくていいことだってあるんだよ」
知らないことに
言わなくていいこと・・・か
そうだよね。
あたしなんて、信用なんてされてないんだもん
「それより、早く着てきちゃって!」
そう言って急かされたあたしは
入れられた部屋で着替えてみるけど
「短い・・・」
魔界でも、こんな短いスカート、履いたことがない
「奈未ー?支度・・・」
そう言ってドアを開けた夢ちゃんは
「ダメだ。こりゃ狙われるかもしれない」
?
「おい。いい加減・・・」
「アイツ・・・」