人間を好きになった、魔界の王の娘
狙われるって何
アイツって誰・・・?
「悠翔。こりゃ、オオカミどもに狙われちゃうね。
燿と同じ高校じゃなくても、狙われるわ」
「おい。その為にお前と同じ高校にしてあるんだろうが」
どういう事・・・?
「行こ。初日から遅刻なんてしたくないでしょ?」
遅刻って何?
夢ちゃんに案内してもらいながら着いた学校という場所は
横にも縦にもデカい建物で
「ここね」
最初に着いた場所は、理事長室と書かれた場所だった
「何でここ?」
「ここが、学校のトップがいる場所なの」
学校のトップ?
「まぁ、入れば分かるよ」
入ればわかるって
そう思っていると、ノックをして入っていった夢ちゃん
「失礼します」
「お前か。水上の幼馴染って言うのは」
?
幼馴染?
「ダメだよ。悠翔の婚約者なんだから」
「アイツにも婚約者が出来たのか」
悠翔君の事も知ってるような感じの喋り方の男の人
「俺は、悠翔がこの学校に通ってた時も
理事長だったからな」
なるほど。そういう事・・・
「ここでは、桜木の姓を名乗ると、悠翔から聞いているがな」
はい?
「まぁいい。水上。頼んだぞ」
「え?奈未と同じクラスなの?」