人間を好きになった、魔界の王の娘
お風呂を出て、部屋着に着替えて
いつも通り部屋に行こうとしたのに
「奈未」
!?
今まで、名前で呼ばれたことがなかったから
ビックリした
「文化祭、何をするんだ」
文化祭?
「文化祭って何?」
「決まってるんじゃないのか?
鳳凰祭の事だ」
あぁ。鳳凰祭の事か
でも、アキちゃんと夢ちゃんには内緒だって言われた
特に夢ちゃんには、悠翔君には
絶対に言っちゃだめだって
「悠翔君。ごめんなさい。
あたしも分からないの。
急に採寸だけされたから」
「そうか。なら、仕方がない」
そう言って諦めてくれた悠翔君
「明日は、学校を休め」
「何で?」
「制服だって濡れたままだろうが」
あっ
そうだ。あの服のままお風呂に入れられたんだ
今日の明日じゃ、服だって乾くはずがない
「分かった」
「俺も風呂入ってくる」
そう言ってお風呂場の方に行った悠翔君
あたしは部屋に向かったあたし
髪の毛を乾かしているときだった
「悠翔君に言わなくちゃいけないか」
お母様が少しの間帰ってくるって
言っておかなくちゃいけない