人間を好きになった、魔界の王の娘

髪の毛を乾かし終わってから
リビングに行くと、ちょうど水を飲んでいたところの悠翔君を発見

「あ、悠翔君」

「何だよ」

「あ、えっと。
実はね、しばらくの間お母さんがここに来るの」

「お前の?」

「うん。そう」

「分かった。暫くは俺も実家に帰るから」

隣の家にいるなんてきっと嘘。
本命の彼女の所にでも行くんでしょう?

「そう」

「お前のお母さんがここにいる間は俺は来ない
お母さんが帰ってからまたここに来る」

そう言って部屋に行った悠翔君
さっき見たく、奈未とは呼んでくれなかった

あたしの事なんかどうでもいいんだもん。
そりゃ呼んでなんかくれるはずがないか
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