人間を好きになった、魔界の王の娘

何処で止まるかと思えば
最上階まで止まることなく動きっぱなしだった

「今日からここにお前も住む」

へ?

「あたしも、ここに住むの?」

「あぁ。それとも自分の家に住んでいたいか?」

それは・・・
お母様がいるからなぁ

「お前、料理できんの?」

「一通りは・・・」

魔界でも、料理人も使用人もあたしには出してこなかったし
自分でやるしかなかったし

「でも、何で?」

「いや。出来るなら分担も出来るなと思っただけだ」

分担?
だって、ダイガクって言うところに行っているんでしょ?
帰りは遅いんじゃないの?

「それに、毎日遅いわけでもないしな」

「どういう・・・」

「そのままの意味だ
普通の学生で、こんな所住めるわけがないだろうが」

「そうなの?」

「あのなぁ。
何もしてない、ただのバイトでこんな所に済めるわけがない。
それに、このマンションもいろんな
起業家とか、会社の重役とかそんな人間が住んでるしな」

キギョウカ?
ジュウヤク?
何か、いろんな言葉が出てくるけど、良く分からない単語ばかりだ
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