人間を好きになった、魔界の王の娘

「分からないか」

「あ、ごめ・・・」

「謝るな。お前は謝ることをしていないだろうが」

でも

「起業家は自分で会社を立ち上げる人間の事だ
そう言う会社の役職って言うのがあって
それについているのが重役とか。役職なんだ」

「じゃあ、悠翔君は」

「俺は、実業家だ」

ジツギョウカ?

「それも話しておいた方がいいな
実業家って言うのは生産、流通、販売。つまり
企業経営をしているんだ」

そうなんだ?

「俺の場合、ファッションブランドを経営してるしな。
外に出る時もあれば、家でやれることも多い」

「そう、なんだ」

家でも出来るお仕事をしてるんだ

「で、ここからでも少し遠いけど
通い切れる距離だしな」

「え?」

「それでも遠いと思うなら、別に引っ越してもいいしな」

「どういう・・・」

「俺の大学までは、別に家からでも
遠くないし。ただ、仕事の関係で
ここに住んでるだけだからな」

そうなんだ

「少し、通ってみろ」

「う、うん」
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