人間を好きになった、魔界の王の娘
何で、夢ちゃん?
「お前がここから通うならって。ここからのルートを知っているアイツが一番
いいだろうってな」
そう、なんだ
「ここに住んでも、俺の行動に干渉はするなよ」
悠翔、君の干渉?
「俺は俺の。お前はお前の好きにしろ。
ただし、夜の9時には、この家に必ずいろ。
バイトをするなとは言わない。だが、あまり遅くならないようにはしろ
それと、家事は、分担していくからな」
ナンカ、イロイロと、メンドクサイ
「はーい」
ピンポーンっとなったチャイムに
反応している機械
「夢か」
「うん。奈未、迎えに来た」
制服に着替えて、学校に行く支度を済ませると
「行ってきます」
「あぁ。夢、コイツを頼んだぞ」
「任せておいて」
そう言ってくれた夢ちゃん
でも、学校に行けば、こんな夢ちゃんじゃない
「奈未」
「夢、ちゃん?」
「分かってると思うけど、学校で
あたしに、必要以上に話しかけてこないで」
・・・っ