人間を好きになった、魔界の王の娘
暫く歩いていると気づいたことが
歩くたびに、燿君を見ている人たちの多さ
「ここだよ。俺の行ってる学校」
そんな人込みの多さにあっけを取られていると
ついてしまったらしい。燿君の行ってる学校
「ここ?」
「そう。ここ」
何か、行ってる学校よりもなんか
大きいような気が・・・
「ここの学校は、デカいんだよ。
共学になった時に、ある女子高と一緒になったんだけど
その女子高がデカかったってだけの話だ。
男子校だった学校だけだったら、そんなにデカいわけではないんだよ」
そうなんだ
「おーい。燿」
「よぉ」
そう言って振り向いた燿君の近くに来ていた
金髪に、耳に色々とつけている男の子
「燿、お前のこれか?」
そう言って小指を建てている男の子
「なわけ、あるか。兄貴に殺されるわ」
「は?燿の兄貴のこれ?」
「そ。んでもって、俺の幼馴染」
「へー。でも、この制服って」
「あぁ。妹と同じ学校だったけど
ちょっとトラブル発生。
だから、ここに連れて来た」
「なるほど」