人間を好きになった、魔界の王の娘

「だって、俺達の他にも髪の毛染めてるやつも多いでしょ」

そう言えば・・・

「俺も染めてるけど、何も言われないのは、この学校の規則が緩いから」

空き教室、というよりも別の部屋に入っていった燿君

「ここは?」

「生徒会室。俺一応この学校の生徒会長もしてるんだよね」

セイトカイチョウ?

「校長は、学校全体のトップ。生徒会長って言うのはこの学校の
生徒のトップの事なんだよ。中間としてあるのが生徒会。
俺の他にも何人かいるけど、まだ、来てないから安心してていいよ」

「あ、ありがとう」

「どういたしまして」

そう言って笑っている姿が、悠翔君にそっくりで
やっぱり姉弟なんだなって思う

「で?アイツに何を言われたの?」

「アイツ?」

「夢」

「必要以上に話しかけるなって。
あたしの事は、幼馴染だとも思ってないからって
学校も終わったら1人で帰れって。夢ちゃんは忙しいみたいで」

「は?アイツが忙しい?」
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